猫の出演する映画といえばミステリー・ジャンルの多い劇映画ではあるが、むろんそのミステリアスを生かすアンサンブルの妙、なのではある。
しかし、実はもうひとつ、猫を欠かせない舞台、というのがある。
それはその背景がゴージャス、リッチ、ブリリアントであればあるほど、猫は必須の、人材ならぬ猫材なのである。

しかも飼い主が、王妃からスタートしたオードリー・ヘプバーンとくれば、いやがうえにも、ファッション性も倍増ということである。
猫のミステリー出演の多くはエキストラ出演であることも多いが、まだティファニーが日本に出店していなかった頃の「
ティファニーで朝食を」('61)は、優雅もいや増す、存分の助演である。

オードリーといえば何といってもファッション、「
媚薬」の魔女キム・ノヴァクのケースは、彼女のミステリアス+猫のミステリアスの相乗効果、「ティファニーで朝食を」の場合は、ファッション+猫のファッション性で、優雅も天上びとのごとし、というわけです。

ヒロインは少しも大金持ちでもないんですが、オードリーが演じることで、すべての背景、すべての小道具が、ファッショナブルになる、その感情の揺れさえが、センシブルな輝きに満ちてくるというのも、いまだにCMに登場する彼女の特性というべきでしょう。

猫と寝そべり、濡れ猫と抱き合うシーンですら、ゆったりと贅沢感が醸される、これでこそ猫もまた生きた映画ではあります。
オードリーともども、猫も為すがまま為されるがまま寡黙なところも、喧騒から逃れ、ひとときゴージャスな気分で過ごすなら、のんびりゆったりの上、ファッション性もゴージャス感もプラスする、猫のもうひとつの特性を味わうにはふさわしき作品、ぜひご覧あれ!
★「ティファニーで朝食を」のショー・ウインドウ★
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posted by 猫ニャン at 14:10
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