なにしろ在宅時間が最大な上、飼い主変じた召使までいることになってしまうのですから、そのベッドは玉座に似るのです。
「なんや、うるさいなあ。なんか用か?」
「いえいえ、特に用というほどのものはないのですが、なぜそんなに目ざとく、耳ざといのですか?」
「しもじもが煩いからじゃ」
「ごもっともです。それではそんなによく眠れるのは何か秘訣が?」
「神々は、これが思索の姿勢なんじゃ。おめえさんも少しは思索の時間を持て!」
(コレ、下々に対する神々(上々)でありますよ!)
「その発想がもうダメじゃ。こうして思索の時間が保てる限り、自然とわが身に神々の降臨が訪れるのじゃ。つまり当然、神々はやくたいもないお仕事などしようともせんのや」
「おそれいります」
俗世間にまみれたインタビュアーは早々に退散というわけです。
しもじもは使いっ走りに慣れきり過ぎとるだけのことなのですなあ。
教訓:たまには玉座にすわりんさい!
と言われてもなあ。下々の世界ではたいがい玉座に先客がいてなあ。
その居心地を知らんことも多いのよ。
まあ、あれだな。俺は王だと、自覚することから始めるしかないかもしれん。まずは群衆に紛れ癖を是正かもね。
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