誰が為に鐘は鳴る?
それは猫のためやったん!




ヘミングウェイイギリスにT.S.エリオット(次回)、フランスにポール・レオトーありせば、アメリカの猫好き作家は、アーネスト・ヘミングウェイ(1899〜1961)をまず掲げたい。

この行動的でハードボイルド文学の嚆矢ともなり、闘牛や狩猟や祭りが好きで、スペイン内乱や大戦にも積極的に関わり、その成果ともいえる作品を残した男性的な作家が猫好き?とご存知ない方は思うかもしれない。

その遺品や記録の残されたバハマのビキニ島にあるヘミングウェイ博物館は昨年(2006)火災により消失、アメリカ最南端のフロリダ州キー・ウェストにヘミングウェイ記念館があるが、そこにはヘミングウェイの愛猫の末裔たちが増え続け、60を超す数となって猫屋敷の趣である。

ヘミングウェイ-猫ベティ・デイヴィスその猫たちの写真集といっていいのが「HEMINGWAY 65 CATS」(小学館)である。         
引用した写真はいずれもこの本に拠るが、右の写真の猫はベティ・デイヴィスというのである。もっともヒゲの立派な猫という。巻中 65 CATS WHO'SWHO にはそんな風に女優男優画家作家歌手といった著名な名前がこの末裔たちに名づけられているのである。もうひとつがドリス・デイ。

もともとヘミングウェイの小説のヒロインはなかなかに猫的魅力があり、「武器よさらば」のキャサリンを筆頭に、「誰が為に鐘は鳴る」のマリア、「日はまた昇る」のブレットはその代表的なヒロインであるだろう。ヘミングウェイ-猫ドリス・デイなかでもマリアはいかにも猫的な女性として描かれていて、その映画化版「誰が為に鐘は鳴る」のイングリッド・バーグマンのマリアもショートカットのヘアも素敵で、ヘミングウェイの映画化では白眉といっていい出来である。
ずばり猫を中心にすえた短編「雨の中の猫」もある。

ヘミングウェイは1954年ノーベル文学賞を受けているが、筆者にはやはり「武器よさらば」の究極の愛、キャサリンの姿が忘れがたい。しかもヘミングウェイの描く女性はどこか距離感というか、そのイメージに湿りがないのが心地よい。(この感覚がニャンくんとの感覚・呼吸!である)
因みにヘミングウェイ記念館の猫にはケーリー・グラントもいれば、ジョン・ドス・パソス、パブロ・ピカソ、ジェニファ・ジョーンズ、トルーマン・カポーティ、マリリン・モンローもいるのである。
ヘミングウェイ死してなお、猫爛漫!

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posted by 猫ニャン at 14:23 | Comment(0) | TrackBack(2) | 猫と芸術家たち
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